学振+コツ

という検索ワードでここに来る方がたまにいます。前に「コツがあったらこっちが知りたい」ということを書いたからですが、これ以上そういう人たちに無駄足を踏ませるのも忍びないので、僭越ながら僕なりの考えを書いてみようかと。ま、書いても今年度的にはもう遅いんですけどね。あ、あと僕は人文系東洋史なので、他分野の方に参考になるかは知りません。

  1. とにかく第一は実績。
  2. 書類的に大事なのは具体性と貢献。
  3. 貢献は例えば歴史系で言うと、他地域も含めた同時代の理解への貢献、当該地域における前後の時代を通した理解への貢献、そのテーマ一般への貢献(例えばイスラーム貨幣史ならば未開〓近現代を通じての貨幣史に対する貢献)、これになんらかの要素を捻り出してもう一つくらい他分野への貢献が提示できればなかなか役に立ちそうな研究だと思わせられるのではないかと思います。とにかくこの研究は「役に立つ」と思わせることが肝要。
  4. 具体性は言わずもがなだけれど適度に固有名詞を挙げて例示するのが良いかと。抽象的すぎるものはとても印象が悪いので。
  5. 独創性とかは書き方というより研究テーマそのものの問題なので、難しいと思いますが、上の貢献などをちりばめてうまくまとめる方向で。

こんな感じでしょうか。正直僕自身どうしてDC2が当たったか、と言われると「たった一度だけではあるが海外で発表した実績があったから」としか答えようがないため、ややアレなんですけどね・・・。いやはや。