女子W杯2023・日本対コスタリカ

 まずはグループリーグ突破はめでたい。今大会から32チームの大会になったことで、全体に戦力差のあるチームとの戦いということはあるだろうが、それでも簡単な試合はないので、余力十分で突破できたことは素晴らしい。
 前半は途中からペースを掴んでじわじわ押し込む理想的な形。スタメンが4人変わっても上手く戦えていた。猶本のゴールは感慨深いが、驚いたのは藤野がニアを打ち抜いたゴール。藤野は今後多くのゴールを国際大会で決めていくと思うが、これはその中でも屈指のゴールとなるのではないか。決勝トーナメントでこれを超えるゴラッソが見られることを期待したい。
 2点とって後半に入ると、システムをシステムを後傾にしたこともあって、攻撃はやや迫力を欠くことに。交代で入ってきた選手は点を取りたいのだろうが、意識のズレが生じて全体としては上手くいかなかった。まあでもそれを2戦目の勝ち試合で経験できたのは上々だと思う。
 3戦目のスペイン戦をどういう目標設定で臨むのかは注目。ほぼ間違いなく一位通過してくるアメリカを避けるためにスペインに勝つことを優先するのか、体力の温存を考えてターンオーバー的なメンバーを組むのか。まあ普通に後者でいいとは思うのだが、どう出てくるか。