グループリーグ九日目

グループE

オランダ 1-0 日本

一戦目と同じメンバー、戦術で臨んだ日本代表。一戦目と同じくらい選手はよく頑張った。ただオランダの質がカメルーンより高かったこと、一試合に一度の決定的なチャンスを岡崎が外したこと、によって1-0での敗戦となった。

一点先に入れられたことで、一戦目とは違う選手交代になったけれど、中村俊輔はあの戦術の中ではほとんど機能せず、終盤のロングボール戦術では玉田にまったくいい形でボールは入らず。岡田監督の中に攻撃の引き出しは無く、松井や大久保といった足元やアジリティに優れた選手でサイドを割っていくか、奪った後にサイドバックが上がってのクロスしか攻撃のパターンが無い。ショートパスから連動して崩すという「中村ジャパン(オシムジャパンモドキ)」の形は完全に消えてしまった。

守備は前半はデフェンスラインと阿部が上手く守ってオランダを封じ込めたけれど、後半になってバイタルのケアが徐々にうまくいかなくなり、スナイデルのミドルを浴びることになった。川島もミスと言えばミスだけど、どちらかというと仕方ないボールか。

選手交代に関しては、あの戦術で中村を使うよりは、長友を一列前に上げてボールを追わせて、質のいいロングボールを蹴れる内田を右サイドに入れる手もあったかと。玉田もビハインドの場面で入れる選手というよりは、イーブンで相手も点を取りにきてスペースができる時にこそ生きる選手だと思う。ビハインドでパワープレーをするならむしろ矢野や森本を入れるべきだったのでは。

割と文句ばかり書いているが、一失点での敗北というのは決して悪くない。デンマークカメルーンの試合次第だが、次戦引き分け以上で突破できる可能性もある。カード累積による出場停止も無いので、ぜひ次戦は死力を尽くして突破を実現してほしいところ。