サイン馬券と僕

 そのレースの直前にあったことや今年の象徴的な出来事から類推して買う馬券を一般にサイン馬券と言います。ある事柄がレース・馬券の結果に対するなんらかのサインになっているということでしょう。

 下の方のコメントで僕は「ダメです」と即却下していますが、これは売り言葉に買い言葉というやつで、別に他の人がそういう買い方をすることに文句を付けるつもりはありません。「僕はしません」という意思表示と受け取っていただければと思います。

 僕がサイン馬券を買わないのは、それが「競馬を見ていない」予想だからです。「競馬を見る」とは、当該レースを見ることだけを指しているのではなく、その馬のそれまでのレースであったり、馬体であったり、成績や時計などのデータであったり、血統であったり、とにもかくにもそういった競馬の中の出来事のことです。サイン馬券は競馬である必要がないわけで、まあ競馬ほどサインを結びつけやすいギャンブルもないでしょうけれども、それでもやはりそれはただのギャンブル、宝くじであって、十全の競馬ではないと思ってしまいます。競馬を楽しんでいないと。

 若干飛躍しますが、端的に言うと僕は競馬が好きで、競馬以外のことから競馬の予想を組み立てる必然性を感じないということかもしれません。まあもちろん僕が「暗合」というものをまったく信じていないということが背景にはあるでしょうけど。

んー、言い尽くせていない感が強いですがこんなところで。念のためもう一度言いますが、そういう買い方はいかんと言っているわけではありません。禁止されているわけでもないですし。