W杯三次予選・日本対タイ

とりあえず勝ち点3を取れた結果は十分なものでした。

しかし内容的には最終予選への不安を増大させる出来でした。アウェイの連戦や怪我での離脱などでベストメンバーが組めていないことは確かですが、それでもセットプレー以外でほとんど決定的な場面を作れませんでした。松井も今日は危険な選手になれていませんでしたし、香川もシュートを何本か打ちましたが決めきれず。

そしてゲームプランとも関わってくる話ですが、なぜ日本は二点リードの後半開始早々に激しく攻めなくてはいけないのでしょうか。むしろ後半開始から中村俊輔をかえて温存した方がよかったのではないかと思います。アウェイとはいえタイ相手に二点のリードを守りきれないようではオーストラリア戦の惨劇をまた繰り返してしまうだけではないかと。ただ点を取る、攻め続ける、というのではなく、駆け引きとか押し引きとか、そういうものを向上させてほしいところです。

象徴的なプレーが後半ロスタイムに入ってからのトゥーリオの攻め上がり。最後の中澤の上がりはまだ流れの中から上がっていったので、若干許容できる部分もあるのですが、トゥーリオの上がりはまったく意味のない個人的なアピールでした。

良かったのは中村憲剛くらいでしょうか。続いて中澤、楢崎、玉田。内田は軽いというより、緩いという印象でした。長谷部はファーストシュートの気迫は良かったと思います。

岡田監督が最終予選に向けてどのようなヴィジョンを持っているかわかりませんが、少なくともこのままだとかなり厳しいのは明らかだと思った試合でした。