皐月賞・展望
先週の桜花賞はブエナビスタの「圧勝」でした。あれだけ不利な競馬をして勝ちきるならばやはり現段階で力が二枚くらい上ということでしょう。
さて皐月賞。一番注目されたトライアルの弥生賞では、ロジユニヴァースが逃げて完勝でした。人気を二分したもう一方のセイウンワンダーは、直線に入ってまったく良いところがなく、八着に沈みました。現在の新聞などの論調では、ロジユニヴァース、アンライバルド、リーチザクラウンの三強、という見方が強く、その中でも無敗のロジユニヴァースが一歩抜け出ている、というところでしょうか。
ただ、個人的な感情もありますが、まだセイウンワンダーを見限れません。弥生賞は明らかに太め残りで、完調とはほど遠い出来でした。弥生賞後は急ピッチで調教を進めて、好時計を出しています。
【皐月賞】栗東レポート~セイウンワンダー | News | 競馬実況web | ラジオNIKKEI
19日(日)中山競馬場で行われる第69回皐月賞に出走予定のセイウンワンダーについて、追い切り後の領家調教師のコメントは以下の通り。
「弥生賞は、私のミスでした。馬に悪かったと思っています。若干余裕を持たせようと思っていたら、大幅に体が増えてしまって、あれは誤算でした。
今回は510kg前後で出走できそうです。暖かくなって、馬も汗をかいています。
今朝はラストをビシッとやるように指示。体もすっきりしていますし、今年の目標はここでしたから、きっちり仕上がりました。前回と違って、今回はスムーズに行っていますし、調教に関してはうまいこと行きました。
距離は大丈夫、体調さえ整えばと思っていたし、必ずいい結果が出ると思います。(3強に対しても)馬が絶好調なら、そんなにヒケはとらないと思っています」
とのことで、人気が落ちるようなら久々に投票券を購入しようかとも思っています。
ロジユニヴァースの前走は確かに強かったのですが、跳びの大きい馬で、皐月賞を制するために必要な器用さという点では疑問が残ります。多頭数のごちゃついた競馬も経験していませんし、今回はリーチザクラウンや他の先行馬も出てくるので、楽々逃げるというわけにもいかないでしょうから、下げて外を回らされるようであれば、内をすくう馬を捕らえられないという、典型的なダービータイプ馬の皐月賞になってしまう可能性は十分あると思います。