グループリーグ四日目

グループE

日本 1-0 カメルーン

まず最初に選手と監督が今できることを最大限にやった結果の勝利だということを前提として認めた上で。

勝因の第一はカメルーンが酷すぎたこと。ほとんどまともな攻撃の形を作れていなかった。エトーがサイドの低い位置にいて攻撃の組み立てに参加しないと彼までボールが入ってこない。FWが収められるボールが供給されない。日本のディフェンスが頑張っていたことは否定しないけど、やっぱり最後の十五分間はバイタルがかなり空いていて、ロングボールよりもむしろ普通に組み立てられた方が怖かった気もする。でも、現在のカメルーンの中盤にその力はなかった模様。

得点シーンは松井も大久保も本田も良い仕事したと思うけど、その一歩前の遠藤が松井に入れたパスが素晴らしかった。試合中ほぼ唯一と言っていい速くて正確なパスを供給したことによって、寄せられる前に松井がクロスを上げることができ、本田にマークが付かなかった。

でも攻撃はそれほど劇的に改善したわけではなく、あくまでこのワンマッチに戦術がはまったという印象が強い。

岡田監督はいつぞやのJリーグのチャンピオンシップで横浜マリノスを率いて浦和レッズに勝ったときのようなワンマッチの強さを見せた。多分フランス大会のときもこういうのを狙ってたんだろうなと感じもした。理想とはほど遠いけど、現状でできることをやりきったという意味では評価できる。交代策も極めてオーソドックスに守りきるための交代。

個人的にこの試合での一番の名シーンは、長谷部がキャプテンマークを中澤に渡したところ。中身はどうあれこれでオーストラリア戦は過去にできる気がしました。

オランダ戦は同じように守りを固めて引き分けを狙いにいく、と思いきや、打って変わって序盤から極限までプレスして、本当に世界を驚かせてほしいな。

ともかくこれで三戦目まで楽しみがつながることが確定したことには感謝しています。

グループE

オランダ 2-0 デンマーク

デンマークは不運だった。オランダは強いけど圧倒的という感じではない。デンマークはメンタル的に落ちさえしなければ、カメルーンを叩いて三戦目にガチンコ勝負になりそう。