田口ランディ『できればムカつかずに生きたい』新潮文庫

大学生協でたまたま見かけて、ジャケ買いではないが、タイトル買い。とても良いタイトルだと思う。内容は作者自身の家族のことや若い頃のことを綴った普通のエッセイ。まあ普通といっても悪い意味ではなく、悪くない、くらいの意味かと。言ってることは非常に正直で真っ当だと思うし、時に面白い指摘もある。ただ既存の枠を越えてガツンと響くようなタイプのものではない。

敢えて生意気なことを言うと、まだ考えが極まっていないと思う。あくまで僕の理解の範囲内でだが。多少、もどかしい。