今日の研究会

北大史学の月例会で森本芳樹先生(西洋中世初期経済史・農村史)の話を聞く。最近のヨーロッパでの学会動向を中心としたものだったが、僕に関連する古銭学・貨幣学系の研究を初め、多くの点で非常に参考となる話であった。

特に個別発見貨から当時の交易中心地を推定するという最近のヨーロッパでの研究は、正直なところ僕が考えたこともないアプローチであり、イスラーム世界でそれが実行できれば多くの成果が期待できると思う。ただし、イスラーム世界ではそのような個別発見貨の出土地がデータとして有意になるほどの数を、現状では揃えられないだろうけれど。