アジアカップ決勝・中国戦

とりあえず、選手におめでとう、ありがとう。

いやあ、テレビで見る限り中田のゴールはハンドに限りなく近いと思いましたが、玉田が最後にスカッと決めてくれました。一点目も素晴らしいゴールだったし、やっぱり二枚くらい格が違ったな、という印象。二点目が認められてなかったとしても、負けるイメージはありませんでした。

試合内容としては、まあ普通の試合でした。鈴木と玉田はキッチリと自分の仕事をこなしていたし、川口も要所要所でよく止めていた。ジーコを抜きにすると、このチームの最大のウイークポイントは両サイドで、特にアレックスの守備は今大会を通じてまったくピリッとしたところがなかった。加地は頑張っているのはわかるけれど、上がったときの怖さがまったくないところがツライ。

公式な選出は別として、大会全体のMVPは中澤でしょう。敵味方両方のゴール前での強さはアジアでは頭ひとつ抜けている感があります。次に玉田、鈴木の両FW。FWの枚数が少ない中で酷使されましたが、二人とも十分に監督の期待に応えたと思います。特に玉田は日本に久々に現れたドリブル突破ができる点取り屋で、今後もぜひ活躍して欲しいです。コメントも素直で頷けるし(笑)川口は、もともとあれくらいはやる選手でしょう。むしろヨルダン戦以降の失点が多かったのが不満なくらいです。まあでも彼がいなければおそらく決勝までは来れなかったことは確かですね。その他の選手もコンディションの悪い中必死に頑張ったと思います。素直にこの過酷な環境の中での優勝という結果を讃えたいですね。

これでジーコはW杯終了まで安泰でしょうが、せめて勝ってるときにも交代選手を使うことを憶えてほしいです。というか説明責任があると思うのですが、インタヴュアーは誰もそのことは聞かないのでしょうか?選手の談話で繰り返し出てくるように、おそらくチームの雰囲気はとても良かったのだとは思いますが、それは控え組がまったく試合に使ってもらえない中でも、チームを盛り上げてくれたおかげということを忘れてはいけないと思います。

日本サッカーのレベルが上がったことはこの大会で証明されました。後は日本代表をチームとしてどれだけ練り上げられるか、でしょう。ジーコ続投はある意味ではひとつの賭けで、2006年W杯に向けてはベストの選択ではないと思いますが、選手起用さえもうちょっと柔軟にしてくれれば、気持ちよく応援できるので、そこだけはなんとかしてほしいですね。