普遍史の系譜〓〓イスラーム世界における〓〓

岡崎勝世『聖書vs.世界史』(ISBN:4061493213)を読んでいて、いずれこんな論文を書きたいと思った。

ヤアクービーやタバリーといった初期の世界史著者がいかにキリスト教世界の「普遍史」伝統を受け継いでいるか、あるいは受け継いでいないか、アラビア語で「普遍史」的世界史を著したキリスト教徒との違いはあるか。そしてそれがイスラーム世界における世界史の一つの頂点であるラシードウッディーン『集史』に至るまでにどのような展開を見せたのか。

話は大きくなったが、ヤアクービーの『歴史』に関して検討するだけでも、イスラーム世界における歴史叙述の発生や展開というものに違った光を当てられるのではないかと思う。

まあ誰かやってる気はするけど。