有馬記念・展望

さて今年ももうそんな季節です。有馬記念。以下、いろいろな印象を。

菊花賞馬:最近ではマンハッタンカフェくらいしか良績がない。その前はマヤノトップガンまで遡る。ディープインパクトは強いが、果たして。

天皇賞馬:対照的に最近いいのが天皇賞馬。近五年では天皇賞馬が出走しなかった2001年(マンハッタンカフェ)以外は連対を確保している。ヘヴンリーロマンスのJCは早め進出+外外回しでかなり力ずくの競馬。あれで勝ちきったらそれこそディープインパクト以上。気性的に不安はあるも母父サドラーなら血統的に距離は大丈夫。本命候補。

ダンスインザダーク産駒:中山2500では追い込んでも届かない印象。去年もダメだった。ただデルタブルースの消耗が少ないローテーションは魅力。このレースに強いペリエが鞍上であることも大きい。押さえは必要か。

トニービンの血:トニービンの血が入っている馬もこのコースは合わない印象。リンカーンは二年前に二着しているが9馬身もあけられているだけに、相手関係が問題だろう。

JC組:反動が心配。ゼンノロブロイは去年の勢いがない。こういう馬が有馬で巻き返すのはここ最近はとんと見ない。ハーツクライトニービン+JCが目一杯の競馬で余力に疑問。サンライズペガサスも休み明けでいきなり物凄い時計で走ったりしていながら四戦目ということで上がり目はなかろう。スズカマンボはここ2走ともちからを出していない感があるが、有馬記念でも得意な展開になるか微妙。

コスモバルク:五十嵐にようやく手が戻った。だが展開は厳しいし、調子も上がっているとは考えがたい。勝ったら大感動だけど。

今年重賞未勝利:少なくとも今年度中に重賞を勝っているような馬でなければ勝負にならないというのが伝統的な傾向。あの大万馬券を演出したアメリカンボスでさえその年の春先だが重賞二勝。例外としてリンカーンがいるが、少なくとも古馬なら該当するだろう。これで実はゼンノロブロイハーツクライは消えてしまう。

タップダンスシチー:引退戦でもあるタップ。引退を決めているレースで勝ちきる馬はほとんどいない。二着は結構あるが。ただバルク、オースミハルカビッグゴールドなど前に行きたい馬も多い。中山の芝が去年のような高速馬場であればかなり期待できるが、今年はどうもそうではないらしい。ディープインパクト用の外伸び馬場の可能性が高い。

大穴:狙えるとすればオペラシチー。時計がかかるスタミナ勝負ならオペラオーを彷彿させる強さを見せるかもしれない。日経賞で負けているのは気になるが、あまりリンクしないレースなので。

今のところヘヴンリー本命、デルタ対抗、くらいの感触。その下にディープ、タップ、オペラか。