有馬記念・元グランプリ騎手の目

サンスポに「【有馬記念】GPジョッキー熊沢、柴田人らもディープに脱帽」と題された記事があり、これまでグランプリを制してきた騎手達が今回の有馬記念をどう見るかを載せている。

僕が大いに頷かされたのが的場騎手のコメント。

「厳しい競馬になるが、ディープのこれまでの実績は評価すべき」と言うのは、平成10&11年をグラスワンダーで連覇した的場均調教師。特に11年は武豊騎手のスペシャルウィークをハナ差抑え、ゴール前横一線の大接戦を制した経験があるだけに、「(ディープは)これまでのように後ろで構えていられないだろう」と指摘する。「苦しく難しい競馬になることはユタカも分かっているはず。3歳のレベルがどうかという点もあるが、ディープの強さは半端ではない」と並はずれた能力を認める。「ただ少しでも隙を見せれば付け入るのはロブロイだけではなさそうなのも加えておきたい」と結んだ。

僕の考える今回の有馬記念の構図に最も近い。「ディープは強い。でも楽なわけではない。ロブロイ以外にももちろんチャンスのある馬はいる」。これはやはり本命馬を倒そうとする者の視点に立ったコメント。ディープに敬意を払いつつも、白旗を揚げず冷静にチャンスを狙う。今、意外とこういうタイプの騎手ってあんまりいないんじゃないかなあ。

久々にピンときた記事だったので載っけておきます。