日本ダービー・展望

早いもので今年もダービーの季節がやってきました。今年と構図が似ているから言うわけではないんですが、実は、一番印象に残っているダービーは1999年のアドマイヤベガが勝ったダービーです。抜け出した和田テイエムオペラオーを渡辺ナリタトップロードがとらえる、勝ったと思った瞬間外からアドマイヤベガ・・・。まあ僕がテイエム-ナリタの馬連を持っていたことや、ナリタトップロードを応援していた事は別としても、美しいレースだったと思います。武豊があれほど憎らしかったことはありません。僕はナリタトップロードが最も力を出せるコースは東京2400だと思っていましたが、結局この一度きりしかまともな体調でその舞台を走ることはできませんでした(2001年JCは落馬で一頓挫あった後、2002年JCは中山2200)。アドマイヤベガも確かに強い馬でしたが、この馬が本当に強くなったのは夏明けてからで、ダービーの時点では10回レースをやったら7回はトップロードが勝ったんじゃないかと思っています。

さて、今年の牡馬クラシックはその年と構図が似ています。6番人気で皐月賞を制したメイショウサムソンは五番人気で皐月賞を制したテイエムオペラオーと父が同じ。皐月賞で一番人気に推され四着に敗れたアドマイヤムーンは、武騎乗で6着だったアドマイヤベガに。二番人気で三着という意味ではフサイチジャンクがトップロードにあたると言えるかもしれません。

まあただこういう当てはめがどれだけ意味があるかは微妙なところです。他にもサクラメガワンダーも実はローテーション的にはアドマイヤメガとほぼ同じ(エリカ賞勝ち→ラジオたんぱ杯勝ち→休養→弥生賞負け→皐月賞負け)ですし、青葉賞勝ちのアドマイヤメインをペインテッドブラックと同じくらいと見なしても良いのかというと、なかなかそうは言い切れません。まあ遊びに近いものでしょう。

ただ、メイショウサムソンの取捨に関しては、テイエムオペラオーと同じ扱いで良いと思います。メイショウサムソンはダービーでも皐月賞と同様に先行集団から抜け出す競馬をするでしょう。そして直線の長い東京では、確実にいずれかの馬に差されます。大敗することもないでしょうが、一着はほぼ無いと見て良いでしょう。

つまりこのダービーは基本的にはメイショウサムソンを基準として、彼を差せる馬を探すレースだと思います(アドマイヤメインに関しては別枠で)。

現時点ではアドマイヤムーンが一番手、続いてサクラメガワンダーという評価ですが、マルカシェンクもかなり期待できると思います。次は追い切り情報が出た後にでもまた書くことになるでしょう。