日本ダービー・展望2

どうも馬場状態が読めません。雨は降るようですが、それほど多くならないのかな。改修後の東京は内から乾いてゆくという話ですので、雨が結構降るようならアドマイヤメインが残る目も考えなくてはならないところです。

前回書いたような、「メイショウサムソンを差せる馬」を探すとなると、やはり一番手はアドマイヤムーン共同通信杯を使ってきたのは当然ダービーに向けての布石でしょう。皐月賞の負け方は力ある馬が皐月賞で負ける典型的な形。武豊は何度もこれを繰り返していて、馬場状態は違えどタニノギムレットの時に近い印象です。一着候補。

二番手、サクラメガワンダーアドマイヤムーンを負かすとしたらこの馬、というのはラジオたんぱ杯で証明済みでしょう。この春はどうも調整が上手くいっていない感があったのですが、今週の追い切りは抜群だったようです。当然の勝負気配ですね。騎手の内田博幸も東京2400が得意らしいので、期待できるでしょう。まあでもダービーという特別なレースの騎乗という点で武豊には一歩譲りますし、馬自身の安定感という点でもムーンの方が上でしょうか。一着候補。(追記:ちなみに去年暮れのエリカ賞では逃げてはいなかったものの先に先頭に立ったアドマイヤメインを楽々とらえています。)

マルカシェンク。2歳骨折前はクラシックはこの馬で決まりか、と言われていたこともある馬でした。このクラシック前の故障というのはかなり競争能力に影響すると思うのですが、スローの京都新聞杯で上がり最速。捕まえきることはできませんでしたが、長期休養明けとしてはそれほど悪くないと思います。ただ反動が心配ですが・・・。来るとしたら突き抜けるでしょうし、来ないとしたら惨敗でしょう。一着だけ候補。

フサイチジャンク。イメージとしては本格化前のゼンノロブロイに近いイメージがあります。大一番では詰めが甘いという。ただ、相当入れ込まない限りは自分の脚は使うと思うので二着はあるかもしれません。あと意外と道悪は強いかもしれません。二着候補。

ジャリスコライト。馬以上に怖いのは鞍上です。まあでも勝つまでは。あっても二着。

ドリームパスポート。なんで鞍上変えたんですかね。上手く乗ったのに。でもああいう皐月賞でああいう二着を取る馬は中山向きのキレを持った馬で、東京2400では用はないと思います。切り。

エイシンテンリュウアドマイヤメインのような強力な逃げ馬がいるとき、それを意識してかなり速いペースになることがあります。サンデー産駒の追い込み馬はかなり怖いです。ただそういう馬でもなかなか勝つまではいかない(ハーツクライのように)ので二着設定で。

で、アドマイヤメイン青葉賞はかなり強い競馬だったようですが、ダービーで逃げ切るには相当な能力差があるか、相当なめられていなくては難しいと思います。近年では人気になるような逃げ馬は出ていません。98セイウンスカイがそれにあたるかもしれませんが、キングヘイローの暴走に巻き込まれて四着。97サニーブライアン皐月賞馬でも6番人気。その前となると92年ミホノブルボンが一番人気で勝利しています(ちなみにやや重)。確かに競りかけていきそうな馬はいないんですが、毎年なにかはひっかかって行く馬がいるので、安心はできません。あと柴田ヨシトミ騎乗ということで、大逃げはないんじゃないかと思いますし、直線に入る前からメイショウサムソンが交わしに行くと思いますので、普通の馬場ならば坂上で脱落すると思います。

というわけで、意外と多くの馬がサムソンより上に行けるんじゃないかと考えてしまったので、サムソンは切る方向で、ムーン、サクラを本線に、2着設定の馬たちへ馬単で。シェンクとメインに関しては馬場状態を勘案して決めることになるでしょう。