日本代表・中田についての一見解

今、中田は悲劇のヒーローのように扱われていますが、ちょっと思うことがあったので、地雷を踏むような気もするんですが、一応書いてみます。

僕は中田は今大会では日本代表の中で良い働きをしたと思います。でもこのW杯まで見て、中田に欠けているのは戦術眼なんじゃないかと思いました。個々の局面で中田はいろんな場所に顔を出して、ボールを奪ったり、パスを繋いだり、シュートを打ったりしていて、非常に献身的に動いてはいるんですけれど、時間帯的な部分で、攻め所、守り所の駆け引き・判断という部分が彼のウイークポイントなのではないかと。最終予選のイラン戦、コンフェデのメキシコ戦、本大会のオーストラリア戦。本大会のブラジル戦はしょうがないとしても、逆転された試合では、どうしても「攻めすぎてやられた」感があります。フランス大会やペルージャ時代のように、中田が王様であれば、問題はないと思うのですが、レジスタとしてチームを統率する役を振られてからは、どうしてもそういう面が出てしまっているように思います。メンタル、フィジカルともに優れていてあれだけ評価されている選手が、欧州ではペルージャ以来なかなか評価に見合う結果を出せない理由として、そういうものがあるんじゃないかと思います。

なんか非常に後が怖いことを書いてしまいましたが、中田さんについてはそんな感想です。まあもちろん中田が未だに日本で最高の選手であることは否めないのですが。

僕は選手批判(的に取られかねない言動)は怖いし、好きじゃないし、自分が何様かと自分で思うのであまりやりたくないんですが、あまりにも中田が自分と違う見方で語られているので書いてみました。あしからず。