日本代表・新たな23人に向けて-10+5

オシム日本 ドタバタ5人追加招集スポーツナビ

日本サッカー協会は5日、「キリンチャレンジ杯2006」トリニダード・トバゴ戦(9日・国立競技場)に臨む日本代表メンバー5選手を新たに発表した。DF栗原勇蔵(22)、MF山瀬功治(24)、FW坂田大輔(23)=いずれも横浜M=、MF中村直志(27)=名古屋=、鈴木啓太(25)=浦和=で、6日の合宿初日から参加する。

ドタバタかどうかはともかく。微妙な人選。今野が怪我なので鈴木啓太の選出はあまりに妥当。その他は微妙。川崎を支えているMF、DFから呼ばないのは若干疑問。まあこの五人はよっぽど上手いこといかないかぎり、イエメン戦での選出はなさそうなので、そこはそれほど深く突っ込む必要もないかもしれません。

それよりなにより、W杯が終わってすぐだというのに、こんなに代表の話題が盛り上がってる(ように少なくとも見える)のは、協会の意図がまんまとはまっているとも解釈できます。思えば四年前はジーコの「黄金の中盤」に多くの人が血湧き肉踊ったことでしょう。今回はオシムの「走るサッカー」。「サッカーに話題を集めておくこと」に関する協会の手腕、あるいはその下請けの広告会社やマスコミの手腕、はまったくもって侮れません。川淵がどれだけ叩かれようが、あるいは叩かれれば叩かれるほどそれはニュースとなって(つまり宣伝となって)駆けめぐります。まあそこまで計算していると考えるのはやや陰謀論的発想ではありますが。

あと、界隈で話題の「川淵リコールデモ」ですが、僕は消極的反対ですね。まあやってもいいと思うけど、ネタにされておしまいじゃないかなあ、と。いろんなところでいろんな人がいろんな比喩を使ってこの話を説明したりしてますけど、今の段階では比喩を使った時点ですでに負けている気がします(笑)協会のあり方を変えるというのはなかなか一朝一夕では行かないところが多いと思いますし、会長を変えただけですべてが良くなるとも思えませんので、本気で変えたいと思っているならばやはり今後中枢に食い込んでいくことが予想されるような人にメールで意見を送ったり、意見を求めたりしていくのが遠いですけども堅実な道だと思います。

さて、トリニダードトバゴ戦ですが、周囲の過熱ぶりとはうらはらに、W杯後の普通のあまり盛り上がらない親善試合で終わるんじゃないかと思っています。Jリーグで活躍した選手が多く選ばれていますが、そうやったからといって劇的に変わるわけでもないでしょうし。もし劇的に変わったらもうほんとオシムに「疑ってごめんなさい」です。まあ、数々の伝説に彩られたオシムの実績ですけども、今と昔では代表の状況も違うでしょうし、結果が出るとすればだいぶ先のことだとは思うんですけど。

ちなみに僕が監督なら。トリニダードトバゴ戦は、

  佐藤寿 我那覇

 アレ   

    長谷部 駒野

  鈴木 中村憲

  坪井 田中 箕輪

     川口

くらいですかね。田中達也は後半投入で。僕は小林大吾をほとんど見たことがないので、よくわかりません。長谷部の替わりにでもいいかとも思いますが。

やっぱりガンバ、ジェフ、鹿島抜きではかなり選択肢が狭められます。ま、なんだかんだいって皆さん言うようにスケジュールに無理がありますな。デモなんかするよりみんなで試合自体を無視した方が効くんじゃないかなあ、とも一瞬思いました。ビール飲まないとか。

追記:QBKという素敵な渾名がついてしまった柳沢ですが、まあいきなりかはともかく、いずれは呼ばれるんじゃないかと思っています。怪我した部分を悪化だけはさせないようにいてほしいものです。