W杯アジア最終予選・対バフライン

予選は結果が大事なので、勝ち点3でまったく問題なし。相変わらずセットプレー以外では中村憲剛にしか得点の匂いがしないのはお約束ですが・・・まあ敵に当たったゴールとはいえ。田中達也はメンタルが素晴らしいです。フランスの時の中山みたいな存在になれるかも。玉田も悪くはなかったけれど、ああいう仕事をさせるなら柳沢の方が上だと思うのですが。まあそれはそれとして。

岡田監督は大事な試合では中村を交代させない方針なんでしょうかね。前半途中から削られた影響かどうかわからないのですが、いつものキレがまったく見られませんでした。松井はよくわかりませんが、イエローもらったくらいで今日もあまり目を引くような動きはなかったように思います。遠藤と長谷部は中盤でよく顔を出していて、今日は十分及第点の出来だったと思います。

内田さんはいつもよりは攻撃参加してなかったのが逆に好印象だったのですが、最後の最後で大ポカをしてしまいました。カットするか人を見るか、中途半端すぎるプレーでした。田中マルクス氏も、まあ連携の問題なのかもしれませんが、バフラインの選手が入り込んできているところにヘッドするのはどうかと思いました。こういうところは時間をかけないとなかなか難しいところなんでしょうが。でもやはり楢崎のミスというよりはマルクス氏のミスだと思います。阿部は、まあ無難ですね。良かったと思います。

日本のゲームプランとしては最初飛ばして圧力をかけて、勝ちにいくということだったんでしょうね(僕が監督なら多分ビビって3バック、引き分け上等という空気で始めたと思いますが)。むしろバフラインの方がぬるっと試合に入ってしまって、畳み掛けられて落ち着かないうちにフリーキックで点を取られてしまいました。これからの試合では、日本に決定力がない以上、メンタルのしっかりしたチームにしっかり受け止められたときにどういう戦いができるか、というのが鍵になりそうです。

個人的には今日の2失点はどうでもいい2失点、別にあげても問題ない2失点だと思いますので、そこを責める気はあまりありません。むしろいい形を作りながらシュートが打てなかったり、完全にフリーのシーンでバーに当てまくる方が心配です。あとは中村の足が心配です。

そうそう、今日は随分審判に助けられたようにも思います。今後も厳しい戦いが続くとは思いますが、今日くらいのメンタルとコンディションを維持できれば、それほど危なげなく通過できると思います。オーストラリアには負けるかもしれませんが、この相手で二位までということであれば、正直戦術がなくても何とかなりそうな気もしますし。