芦辺拓『殺人喜劇の13人』(ISBN:448802324X)

上記二作よりちょっと時間経って読みましたが、この作者のデビュー作。なんというか、若さあふれる青春小説かと。読みにくい部分も多々あったんですが、推理作家のデビュー作によくある、ほろ苦いせつない後味を残す作品。どうしてこういうものになる傾向があるのか、誰か分析した人とかいないですかねえ。『十三番目の陪審員』ほどの興奮はないにせよ、いろいろ感嘆させられました。