香取慎吾版西遊記

いやあ、怒濤のように最後まで見てしまいました。ストーリーとか演技とかそういうものは別にして、非常にチープでかつリズムが良くて、かなり楽しめたドラマでした。こういうの、人には薦めにくいけど好きなんだよなあ。これ、視聴率取れてたんですかねえ。お約束だけどやっぱり嬉しかった最後の演出も、僕より上の世代を想定したものでしょうし。んー。

今の中高生にはこれから「孫悟空香取慎吾」という定理ができあがるんでしょうかね。まあでもはまり役だったとは思います。一番良かったのはやっぱり太上老君のキャラでしたけれども。でもキャラとこの大倉孝二という人のプロフィールの画像とがまったくイメージが一致しません(笑)。

あと、昔殊能さんが

昔、鮎川哲也が作品中で「延原謙訳があるのになぜホームズの新訳が出るのか理解できない」(大意)と書いていて、「鮎川先生は翻訳がわからない人なんだな」と思ったことがあった。新訳されるのは、旧訳が悪いからではない。宮下志朗が解説で書いているとおり、「古典にはいくつ訳があってもいい」のである。クラシックの名曲がいまだに新たに演奏されつづけるように。(a day in the life of mercy snow

なんて書いてましたが、西遊記も期間をおいて何度もドラマ化されて良い古典だと思います。まあ訳と違ってどんどん中身も変わっていくわけですけど。

なんか旧版西遊記も見たくなっちゃったなあ。