エラリー・クイーン『エジプト十字架の謎』(ISBN:4488104096)

読了。これまで分厚くて翻訳調が読みにくいということから、海外翻訳ものミステリは忌避していたところがあったのですが、留学中はこれまであんまり読んでなかった古典を読もうキャンペーン中ということもあり、そしてタイトルの「エジプト十字架」にも惹かれて持ってきました。

さて中身ですが、翻訳物の冗長さは仕方ないとしても、これが七十五年前の作品かというのが率直な感想です。かなり面白く読めました。結構なめていた部分があったので、最後の真相にも驚かされましたし。

探偵「エラリー・クイーン」が登場する国名シリーズを読むのは初めてで、かなり多く残っているので、まあぼちぼち読んでいきたいと思います。

ともあれ最近は古典の力に気付かされ気味です。やっぱり時代を経て評価されるというのは凄いことなのでしょうね。

あと、当たり前ですが、法月綸太郎は確かにエラリー・クイーンだ、と思いました、とさ。まあ「法月綸太郎」は日本人的ですけれど。