北山猛邦『少年検閲官』(ISBN:9784488017224)

 読了。超絶驚愕作品とは言わないまでも十分楽しめたし、ミステリというジャンルに対するいろいろな問題提起を読み取れたように思う。

 今時間的にも精神的にも詳細に考えて書く余裕がないので、とりあえず今思ったことだけメモ的に。













 この小説は、「『探偵』はこの中にいる」という台詞(p.276)を書きたかったというそれだけの理由で書かれたような気がしないでもない。

 でもそれだけではないだろう。連想した作品は『女王の百年密室』『ネジ式ザゼツキー』そして『虚無への供物』。