柳沢さんの移籍話

今日初めて知ったのですが、移籍志願ということらしいです。とりあえずここまでの流れを(異様に長いです)。

柳沢、移籍志願…10冠区切りに鹿島“卒業”(スポーツ報知・12/20)

J1鹿島の元日本代表FW柳沢敦(30)が19日、移籍を志願した。「選手としても人間としてもこの先、成長していくために、とても悲しいことだけれども(移籍を)選択しないといけない。苦渋の決断をしないといけない時が来た」練習後、ニット帽を目深にかぶり、うつむき加減で心の内を明かした。

「鹿島卒業」の意味合いが強い。96年に入団後、エースとして君臨してきた。03年からセリエAサンプドリアメッシーナへ渡ったが、06年3月に復帰。今季は主将、選手会長としてリーグ制覇に貢献した。だが、9シーズンを鹿島で過ごした柳沢は「プロとしてすべてを学ばせてもらった。でも、今はここで成長できる限界を感じている」と10冠を自身の「区切り」としてとらえた。

現在、他クラブからのオファーは届いてないが、移籍先は「こだわりはなく、オファーを待ちたい」と話した。来季、アジア・チャンピオンズリーグを控えるチーム側は全力で引き留める意向だが、「鹿島にはすごく感謝しています」と柳沢。ミスターアントラーズの流出危機。10冠を達成したばかりの鹿島に激震が走った。

ミスターアントラーズ柳沢移籍直訴Sponichi Annex・12/20)

鹿島の元日本代表FW柳沢敦(30)が、クラブ側に移籍を志願したことが19日、明らかになった。出場機会が減ったことなどが理由で、ミスターアントラーズにとっては苦渋の決断。クラブ側は引き留める方針だが、本人の移籍の意志は固いという。すでに数クラブが獲得に興味を示していることから、今後は争奪戦が繰り広げられる可能性が出てきている。

ミスターアントラーズが、衝撃の事実を告白した。午前の練習を終えた柳沢は、神妙な面持ちで「鹿島では、プロ選手としてすべてを学んできた。だけど、ここでやれる限界を感じている」と告白した。「いろんなことを考えた結果、苦渋の選択をしなければいけない時が来た」と移籍を決意したことを明かした。

ここらへんが第一報。報知は直接コメントを取った模様。スポニチの「既に数クラブが獲得に興味」というのは定型文っぽいです。

移籍希望の鹿島柳沢に京都がオファー(nikkansports.com・12/21)

鹿島FW柳沢敦(30)が来季J1に昇格する京都から獲得オファーを受けていることが20日、関係者の話で分かった。出場機会の減少などを理由に新天地で挑戦する意向を固めて、リーグ戦後にクラブ側に移籍を直訴。すでに京都が獲得に名乗りを上げていることが判明した。今後も他クラブからのオファーが届く可能性があり、去就が注目される。

(中略)

現在30歳のため、移籍金ゼロで移籍できる。味方を生かす動きの質と、修羅場をくぐってきた経験、若手の手本となるプロ意識が、京都に高評価された。日本人FWの軸として、いち早くオファーを受け、3度目の昇格を果たした相手クラブから本気度が伝わってくる内容だった。

鹿島は来季ACLに出場することもあり、戦力の充実が必要、全力で柳沢を慰留する構えだ。オリベイラ監督は「残ってサポートしてくれるように話をしたい。選手、人間として高く評価しているし、国際舞台の中で彼の経験が生きる」と今日21日に直接会談で説得する。同時に「先発で使うことは保証しない」と、競争に勝つことを要求する姿勢は変わらない。

柳沢の決意も半端ではない。クラブ幹部は「引退も考えたと聞いている。ここだと背負う物が大きすぎるかも」と移籍も覚悟した。今後も京都以外からのオファーが届く可能性は十分。柳沢が決断の時を迎えている。

京都の名前が。鹿島のオリベイラ監督と21日に会談。しかし移籍金ゼロで取れるのか。

鹿島・柳沢に京都がオファー…出場機会求め退団は決定的SANSPO.COM・12/22)

元日本代表FW柳沢敦(30)の今季限りでの鹿島退団が決定的となっていることが21日、分かった。

今季は左足骨折などもあり、リーグ19試合5得点。特に後半戦は控えに甘んじていた。現役ではただ1人、鹿島の10冠にかかわった男は引退も考えたが、「チャレンジすることが必要」と、出場機会を求めて移籍を決意した。

すでに来季J1に昇格する京都から正式なオファーが届いているほか、新潟、名古屋などからも問い合わせがあり、オファー数は今後も増える見込み。「他のクラブの話を聞いてみたい。京都? これからですね」と柳沢。週明けには大東社長が直接慰留する予定だが、残留は難しそうだ。

新潟、名古屋も。鹿島は週明けに慰留の予定。

【第87回天皇杯準々決勝 鹿島 vs Honda FC】試合終了後の各選手コメント(J's GOAL・12/22)

●柳沢 敦選手(鹿島):

「(決勝まで)残り2試合なので、そっちに切り替えたい。

(後半途中に入った時?)相手のラインが非常に高かったので、いい形でボールを奪って中盤でいい形でボールを持てればチャンスになると思っていた。でも実際に中に入るととそう簡単にはいかなかった。10人になる前はちょっとバタバタしている時間帯があった。奪ってからチャンスを狙うつもりで行っていて、全てに力をかけすぎて相手の逆襲を食らっていた。相手のチャンスになっていることが多かった。10人になった後、やっと落ち着けたけど、11人でも落ち着いてボールを回せていればよかった。

(監督の期待?)ピッチに送り出してもらったし、僕の仕事は得点だけじゃない。守備とか戦術とかチームとしてやるべきことをやるようにと思って入った。今日は点を取ったけど、自分の動きとしてはあんまり良くはなかった。

(難しいゴールシーン?)流れの中でスムーズにいけて、しっかりとボールも来た。(興梠)慎三も簡単にやって難しい落としを正確に出してくれたし、モト(本山)も含めて素晴らしい流れだった。シュートも確実に決められてよかったと思います。

(今日の(移籍を引き止める)サポーターの横断幕?)鹿島への愛情、クラブへの愛情、サポーターへの気持ちは人一倍強いつもり。でも選手として考えていかないといけない部分もある。選手としての判断をしたい。監督とも昨日、少し話して、僕自身も監督のことを人間的にも監督としても尊敬している。一緒にやれれば損をすることはない。いろんなことを含めて今後のことを考えたい。監督も僕にサポートして欲しいと言ってもらえた。いろんなことを含めて考える必要がある。でもまずは天皇杯もあるし、集中したい」

【第87回天皇杯準々決勝 鹿島 vs Honda FC】オズワルド オリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント(J's GOAL・12/22)

Q:柳沢のプレーについての評価は?

「非常に素晴らしいパフォーマンスだった。前の試合もそうだったが。彼は試合に入るたび、頭から出る時もそうだが、能力や経験を生かしてくれる。今日もそういう才能を見せてくれた」

(中略)

Q:交代枠3人のうち、柳沢を一番最初に使った理由は?

「柳沢の特徴は機動性、スペースを見つけ、スペースを使うことのうまさ、そしてクレバーさだ。あの時間帯、田代の動き出しの質が下がってきていたし、柳沢を入れて質を上げたかったし、スピードも生かしたかった」

途中出場の延長で決勝ゴールを決めた時のコメント。前日に会談した模様。

東京V、柳沢に正式オファー(スポーツ報知・12/25)

来季J1に昇格する東京Vが、移籍志願している鹿島FW柳沢敦(30)に対し、正式オファーを出したことが24日、分かった。獲得オファーは京都に続き2クラブ目。柳沢は年明けから他クラブとの交渉の席につき、残留か移籍かの決断を下す。

(中略)

柳沢はこの日、「(決断が遅くなれば)鹿島や、いろいろなクラブへ迷惑をかけることにもなるのでじっくり考えながらも、なるべく早く決めたい」と話した。現在、天皇杯で2試合連続決勝点をたたき出すなど絶好調。今後オファーが増えることは必至で、柳沢は多い選択肢に悩むことになりそうだ。

ヴェルディが正式オファー。決断はいずれにせよ年明け。

京都?東京V?揺れる鹿島・柳沢、移籍結論は「天皇杯後」SANSPO.COM・12/26)

移籍問題で揺れる鹿島の元日本代表FW柳沢敦(30)が25日、大東和美社長と会談、「チームに残ってほしい」と慰留された。同席した鈴木満強化部長も「みんな柳沢には一目置いている。チームにとって必要な選手」と訴えた。

今季リーグ19試合出場に終わったことなどから移籍を視野に入れている柳沢は、「気持ちは伝わった。しっかり考えて天皇杯後に答えを出したい」。すでに来季J1に昇格する京都から正式な獲得オファーを受けているが、この日までに東京Vからもオファーが届いたことが判明した。

「まずはチームを出るか、残るかの判断をしたい」と柳沢。結論が長引けば来季のチーム編成に影響を及ぼすため、移籍先よりも自身の去就を最優先に考えていることを明かした。

社長と会談。まだ残留の目はあるようだ。

東京V柱谷監督が柳沢獲得に自ら出陣(nikkansports.com・12/26)

鹿島FW柳沢敦(30)に獲得オファーを出している東京V柱谷哲二監督(43)が、獲得交渉に「口説き文句」持参で自ら出陣することを明かした。25日、同監督は「直接出向いてもいい。フロントにも伝えてある」と話した。柳沢には京都も獲得オファーを出していることもあり、交渉を優位にするために獲得への熱意をアピールする。この日、東京V側は鹿島側に交渉日程の調整を要請した。

口説き文句も用意している。「緑のユニホームが似合う」。普段は個々の選手を褒めない柱谷監督も柳沢にはべたぼれ。「まだまだ代表でやれる。うちにはディエゴといういいパサーもいるし、点を取れば代表に呼ばれる。代表復帰するためにもね」。その熱い思いを初交渉から柳沢にぶつけるつもりだ。

鹿島FW柳沢獲りに東京VラモスED出馬(nikkansports.com・12/28)

東京Vラモス瑠偉エグゼクティブディレクター(50)が、鹿島FW柳沢敦(30)獲得に直接出馬することが27日分かった。同じ昇格組の京都と争奪戦を展開中。電話での交渉を続けているが、萩原会長はこの日「交渉がだいぶ難航している」と話した。

前日26日に年末のあいさつでクラブハウスを訪れた同EDに話をすると、同EDが「柳沢は取った方がいい。オレが電話してみようか?」と自ら交渉役を買って出たという。昨オフには磐田にいた元日本代表のMF名波とMF服部を熱心に勧誘し、獲得に成功している。柱谷監督が「ラモスさんは交渉ではなく、情熱をぶつける」と言う熱い話術で、形勢不利を挽回(ばんかい)するつもりだ。

日刊スポーツは読売系列。交渉は難航。ラモスED。

と、ここまでの報道を並べてみましたが。

残留の線も結構ある気がします。鹿島としても、来期ACLもあるし、なんだかんだで人気はある選手でしょうし、このタイミングでは手放したくないんじゃないでしょうか。移籍金も取れませんしね。

まあでもいざ移籍となっても、個人的にはヴェルディには行ってほしくないです。墓場感があるので。京都もそれっぽいですけど。同じ昇格組なら当然札幌に来てほしいですが、お金がなさそうなので無理でしょうね。ちらっと名前の挙がっていた新潟とか名古屋ならそこそこ成功しそうな気がします。

ちなみに、地元が結構早く反応しているのですが。

柳沢敦選手が移籍を志願北日本放送・12/20)

一方、富山からのJリーグ参入を目指して来シーズンから活動を始める「カターレ富山」は、柳沢選手が移籍を志願したことについて、「加入してほしい選手の1人であることには間違いないが、移籍金などを考えると、現時点で移籍を求めるかどうかは慎重に考えなくてはいけない」と話しています。

三十歳以上は移籍金かかりませんよー。チャンスですよー。まあ年俸自体が高いでしょうけど。