中田敦彦の(最後の?)挑戦

 2023/05/03の11時から放送された「あちこちオードリー」のゲストがオリエンタルラジオ。「よくこれ使ったな」というくらいの(たぶん)プロレスではない業界批判というか業界に対する不満を表明したもので、それ自体が、とても面白いものだった。
 一方、その放送前、収録後に中田敦彦のYotubeチャンネルで、この収録について語っている動画がアップロードされていた。僕が気づいたのは「あちこちオードリー」の本放送を観た後だったが、こちらも中田節全開で面白かった。
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 中田は、「天下を取る」ことに再び挑戦すると言っており、それはそれでいいし、なんの異論もないのだければ、僕が聞く限り中田の標的はダウンタウンではないかと思う。しかし、今天下を持っているのは、有吉だと、僕は思う。中田は、天下人は、破壊者であり、改革者である、あるべきだと考えているのだろうが、そうではない天下人ももちろんいる。有吉は、うまくいろいろなものを引き継いだ天下人だ。
 今の中田敦彦が、ダウンタウンに勝つことは、もしかしたらできるかもしれない。だが、有吉に勝つ中田の姿は見えない。

コロコロチキチキペッパーズの失礼トークの二毛作

ここのところ出ていたら見る芸人の何人かのうちに入っているコロチキですが、『あちこちオードリー』に出ていたのも基本的な話は多いものの、それでも面白いものでした。
ナダルの失礼エピソードは普通に面白いものなのですが、まず西野が端的に短く紹介して笑いをとった後に、ナダルが弁解気味にナダル視点の詳細を説明して、結局失礼だというところでもう一度笑いが取れる、しかも最初の時より受ける、ということに気づきました。語り直して、というのはもちろん色々な人が色々な場であるものなのですが、ここまで完成されたシステムになっているのはあまり印象にないので、なるほどなあ、と思った次第。

2020年M-1のニューヨーク

 ニューヨークのyoutubeを見ていて、ふと思い立って2020年M-1のニューヨークのネタを見てみました(Amazon Prime Videoで)。当時はあんまりニューヨークが好きではなかったんですが、このネタは本当に面白いネタだと思ったのを憶えています。
 今見返すと、ニューヨークは2年早かったな、という印象で、2020年はコロナ元年で、まだコロナ対応の時代の空気が緩んでいない頃で。まだもう少しこのネタを受け入れるには時間が足りなかったのではないかなという気がします。で、今見ると、屋敷のツッコミがこなれていない雰囲気があって、ネタも仕上がり切っていない、練りきれてない感もあります。時系列的には逆なんですが、2022年のウエストランドがオーバーラップして見えるような。
 2020年にはそのウエストランドも10番手で出ているのですが、爆発しきらずに終わった感じで。2年後に優勝する絵は全く見えていなかったなあ。
 ネタの作りの面では、今でもニューヨークの2020年の方がうまく作られているなあ、と思うのですが、時代と巡り合うことが、こうした時には必要なのだな、と改めて思いました。

錦鯉の面白み

最近GERAで「錦鯉の人生五十年」を順に聴いているのだけれど、一周回ってまさのりさんの勘の悪さ、というか勘のなさ、が面白い。芸人的な当意即妙さがないというところではとどまらず、かといって爆発力があるわけでもなく。隆の淡々とした冷酷なツッコミがうまく面白みを引き出している。
うーんうまく説明できないな。最初に聴いた時はそうでもなくて、聴き続ける感じにはならなかったんだけど、不思議なもので。バナナマン日村に方向性としては近いかなあ。でも日村は勘が悪いわけじゃないし、能力的にはほとんどスーパーマンだからなあ・・・。

最近のテレビ事情

現在見ているテレビ(括弧内は録画はしているがそんなに見ていない番組)

月曜日:満パンスター2023

火曜日:(バナナサンド、さんま御殿)、有吉クイズ、ロンドンハーツ、イワクラと吉住の番組

水曜日:有吉の壁、水曜日のダウンタウン、あちこちオードリー、トゲトゲTV

木曜日:アメトークトークィーンズ、(テレビ千鳥)

金曜日:かりそめ天国、全力脱力タイムズ、しくじり先生、引退TV

土曜日:ゴッドタン

日曜日:

10年前とは番組の視聴習慣も大きく変わってしまった。上記の番組でもTVerその他のウェブ配信で見ているものも多い。
番組数は減ったが、そのぶんはYoutubeの芸人のチャンネルを中心に補完されているように思う。
トゲトゲTVは前身のトゲアリトゲナシトゲトゲの時代から三振かホームランかのような番組で、いつも期待して見ている(面白くない時もまあまあある)。
イワクラと吉住の番組は長く続いてほしいが、枠的には難しいか。
あとは最近始まったものでは引退TVがやっぱり面白い。自分も引退、というか退職、が頭をよぎる瞬間がなくはないのだが、結局どう生きるか、ということが問題になる。
今クールはドラマはこれといったものが、という感じだったが、大病院占拠はラバーガール大水が出ているというニュース記事を読んで見てみた。前クールはエルピスを見ていた。
あと、内村さまぁ〜ずNetflixに移るということなので、そろそろ加入するつもり。
そうそう、意外とラジオ配信は聴いていて、最近は宮下草薙の15分、少し前まではラランドの声ダメラジオをよく聴いていた。三四郎のANN0やAマッソのヤングタウンアンガールズのジャンピン、ライスのミラクルビュッフェあたりも。

SUN (village)

祈り届くなら

安らかな場所にいてよ

僕たちはいつか終わるから

踊るいま いま

数年ぶりに紅白にチャンネルを合わせた気がします。星野源さんの日村バースデーソングはどれも抜群のデキなのですが、なんらかの形で多くの人に届くようなことになればいいなと思っています。

来年もなるべく踊ることができればなと思います。

M-1グランプリ2015雑感

復活にはやや疑問を抱かなくはなかったのだけれど、見てみたら面白かった。ということで雑感。

メイプル超合金は男女コンビで女性側がツッコミというのは最近珍しいのでは。面白かった。出番順がトップでなかったらあるいはもっと点数ついたかも。ツッコミの成長が必要かもしれないけど

・馬鹿よ貴方はもいつも通り面白かったけどツッコミの緊張が出すぎていて乗りきれなかった印象。

ジャルジャルは一本目二本目でもう少し大きく展開の違いがあれば優勝だったんじゃないかと思いはする。漫才自体の枠を壊そうとしているのが正統派の漫才師の人たちに受けが悪いのはわかるのだけれど。トレンディエンジェルの優勝に異論はないけど、個人的にはジャルジャルが一番凄かったかな。ただまあ一本目のネタの方が面白かったことは確かかも。

銀シャリは技術点では図抜けていたと思うけど、どうも個人的にはダメなんだよなあ。まあ好みの問題。

・ハライチはまあ岩井の緊張に尽きる。来年また見たい。

・タイムマシーン三号、もう一ネタ見たかったなあ。ネタの構成的にはジョイマンシステムの暴露までもう少し引っ張った方が、という気はした。まあかなり詰め込んだネタだったので難しかったか。太ってない方がもう少しテレビ的になじまないと売れるまではどうか。

トレンディエンジェルには頭が下がる。色物のネタでありながら一つの形を極めるという方向性でM-1を制するところまで来れたのは素直に凄いと思う。

来年あるのかわかりませんけど、楽しみにはしたいと思います。